今日は真面目に書きます。
すっごくいいドキュメンタリーを見た。
『未来を写した子どもたち』。
それで、こんな素晴らしい作品のことを、映画好きの私ですらTSUTAYA店頭に行くまで知らなかったことも驚きだった。
でね、これ、アカデミーでドキュメンタリー賞獲っているの。それなのにあまりにも知らされていないのはどういうこと?・・・とか、いろいろ言いたいことがあるんだけど、とにかく、みんなに見て欲しい。
内容については、この方のブログ(ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記)に詳しく書いてある。
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オスカー最優秀ドキュメンタリー「売春窟に生まれついて」この方は、私が思った「知られてなさ過ぎ」の件について、大変マトモな怒りをぶちまけているので、これも読んで欲しい。
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売春窟に生まれついて→未来を写した子どもたちこの映画はアカデミー賞まで獲ってるし、アメリカではDVDまで出てるのに、配給会社が決まるまで、日本の映画評論家は誰一人として話題にしなかった。
文芸評論家だったら、普通、芥川賞受賞作品には目くらい通すだろう。
あんたら、試写室でタダで見せてもらえる映画以外は観ないのか?
『ホテル・ルワンダ』のときも、『ホットファズ』のときもそうだった。
配給会社が試写をやるまで、誰も見やしないのだ。英語版のDVD出てるのに。
徹底的に受身。
この怒りは正当だと思うし、ここで言われていることは、おそらく、最終的に「だから日本の俳優にマトモな演技できる人いない」っていうとこまでつながっていく、日本の映画界というかもっといえばエンタメビジネス界の深い問題だと私は思う。
しかし今これについて書いていくと話がそれてしまうからドキュメンタリーに話題を戻すね。
貧民窟とか赤線地帯に暮らす子ども、そして彼らを支援する人、という点では、今年見た
『BASURA』とも同じテーマ(人間が解決すべき永遠のテーマ)なんだけど、ただ、こちらは例えわずかでも希望を描いた話だった。
この地区で実際に暮らして彼らの日常を写している1人のイギリス人女性フォトグラファー(ザナ・ブリスキ)が、子どもたちにカメラ(例によって日本製)を与えて自由に表現することを教える。
そしてザナは子どもたちの作品を欧米の展覧会などに出品し、収益を教育資金にあてようと奔走する。
子どもたちの作品は素晴らしく、中には天賦の才能だと評される子もいる。みんな売春窟のハンデから脱出するには、まともな教育を受けて未来を開くことが先決だとわかっているけれど、それぞれの「家庭の事情」からスムースに行くはずがない・・・。
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子どもたちの作品でもここで印象深かったのは、サザビーズとか、アムネスティとか、あといわゆる「財団」系。彼女のプレゼンテーションのうまさもあるだろうが、最終的には彼らの資金援助が子どもたちの未来を開いていく。
ザナが
「せめてこの子たちだけでも助けたい。私はソーシャルワーカーでも先生でもない。自分に何が出来るんだろうと思うけど、でも助ける人が誰もいないよりマシだと思いたい」
といったようなことをつぶやいていた。本心だと思う。
やがてザナは、
KIDS WITH CAMERASというNPOを立ち上げ、子どもたちを救う活動を続けている。
DVDには、撮影から3年を経てザナと子どもたちが再会するときの様子、その後さらに時を経て日本に来た時のインタビューなどが収められていて、映画では「子ども」だったのが成長して立派な大人になっている様子も見ることが出来る。
この作品について検索していたら、必ずしも肯定的な意見ばかりではなく、中にはザナの売名行為だとか、子どもを利用して資金を作ったのはけしからん的な意見もみつけた。
まあ、何をどう受け止めるかは人それぞれだから仕方ないけど、何もしないで批判していても、誰も救えないし、何も変えることはできない。
それより私が強く思ったのは、バングラデシュで活動する
山口絵理子さん
とか、リオの
ファベーラのアフロ・ヘギ
とかもそうだけど、モノやお金をポンとあげるよりも、現地の人たち自身が「何かを生み出す」ことの支援のほうがより大切なんだということ。そしてその結果として、生み出したモノがお金に還元される仕組みというのが理想なんだろうということ。
なかでも芸術は、より手軽で、しかも国境を越えやすいのかも知れない。
そういう地道な活動が核にあって、それを世界に届けるモノとして、報道やメディア、インターネットなどがある・・・と考えたい。
そしてできれば、そういう正の循環の中に自分の身を置きたいと思うね。
まあそんなわけで、より多くの人に見て欲しい。
特別版のDVDには、映画で紹介されている子どもたちの作品集がついているのと、収益の1%がKIDS WITH CAMERAを通じて子どもたちに還元される仕組みになっているみたい。
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未来を写した子どもたち(特別版) [DVD]
posted by ガミガミ at 16:53| 東京

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